上海国際アートトレードウィーク:デジタルアートと若い力に焦点を当て、芸術と文化消費の活力に火をつける

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11月の上海は、1年で最も芸術の香りに包まれる時期です。11月7日、第6回上海国際アートトレードウィークが西岸芸術センターA館で正式に開幕し、11月11日まで開催されました。

11月7日から11日まで、第6回上海国際アートトレードウィークが開催されました。(写真・主催側提供)

今回の上海国際アートトレードウィークは、世界中の優秀なアートリソースを集め、西岸アートとデザインフェアをはじめ、ART021アートフェア、青年アートフェア、「一条線上」アートとデザインフェア、上海国際アートブックフェアの5大フェアを開催し、1万点近くの芸術作品を展示しました。また、文物・芸術品オークション、2024秋の魔都アートシーズン、上海対話サミットフォーラムなど100以上のアートイベントが開催されました。

今年のトレードウィークは、世界的に質の高いアートリソースを集めて展示し、波及効果を増幅し、上海が世界のアート取引の中心になるべく加速するための新たな勢いを注入しました。ART021の会場には、世界20の国と地域、43の都市から、125のギャラリーとプロジェクトが参加し、そのうち24のギャラリーは初出展であり、アートとインスピレーションの饗宴が繰り広げられました。

第11回西岸アートフェアは過去最大の規模に達し、全体的な範囲が南側に広がり、6つの会場が連動する全く新たな枠組みを形成させました。24の国と地域から170以上のギャラリーや組織が出展し、世界のトップ10ギャラリーがすべて参加しました。

2024年第7回輸入博の文物・芸術品特別展示エリアの面積は2500㎡とさらに拡大し、フィリップス、Vmuseといった世界的に有名な機関が続き存在感を示し、また、Glocal Art Project SA、香港オリエンタルオークションといった新規出展ギャラリーが、世界レベルの逸品を多数出品し、大々的にデビューしました。

ART021上海21現代アートフェアの現場(撮影・頼鑫琳/上観新聞)

ART021の創設者である周大為氏は、「上海はますます世界のアートの焦点となりつつあり、中東やアフリカを含む『一帯一路』諸国からART021に参加するギャラリーが増えることで、今年のART021はより多様で国際的な新しい雰囲気を呈しています」と述べました。同時に、地元のギャラリーもさらに成長しています。周大為氏は、「ART021の趣旨は『地元に根ざし、世界を見据える』ことであり、私たちは世界のトップギャラリーやアーティストを招き入れるとともに、中国の若いギャラリーをしっかりとサポートし、中国の現代アートのグローバル化のプロセスを促進し、国際的なアートマーケットとさらにつながることです」と強調しました。

もう1つ特筆すべき点は、今年は、これまで以上に若手アーティストが存分に活躍できる舞台を与えたことです。イベントの開幕前日の11月6日、上海海派芸術館で第10回上海青年芸術博覧会が先行して開幕しました。今年の青年芸術博は、キュレーターも出展アーティストも20代、30代が中心で、全体的に若々しくなっています。有名なアーティストや評論家をキュレーターとして招いた例年とは異なり、10周年を迎えた今年は、上海青年芸術博は「青年アート・ビジョン」で若手キュレーターを大胆に起用しました。

第10回上海青年芸術博覧会の様子 (撮影・頼鑫琳/上観新聞

上海青年芸術博覧会の王芳ディレクターは、「作品の選定において、より成熟した40代、50代のアーティストではなく、まだ成熟していないかもしれない若いアーティストにできるだけ多くの席を与えました。これはマイナスかもしれないが、プラスでもあります。このプラットフォームで、より多くの若手アーティストが活躍してくれることを期待しています」と述べました。

「アートとファッション・ビジネス・観光」という多元的な融合にリードされ、今年の上海国際アートトレードウィークは、アートの消費促進を後押しし、文化観光の消費の新しいシーンと業態を切り開きます。「文化と観光の融合」を深化させることも今年のアートトレードウィークのハイライトの1つです。「小紅書」と共同でアップグレードされた「上海アートマップ」をリリースし、展示会・パフォーマンス・ファッション・グルメ・ショッピング・観光リソースを統合し、地元市民や国内外の観光客に的確にプロモーションを行い、上海の文化観光消費の新たな道を開拓し、「文化観光の人気」を「消費の増加」に効率的に変換しました。デジタルプラットフォームをしっかり活用し、上海の都市アートの魅力を高めるだけでなく、デジタルアートと文化消費の相乗効果的な発展をも促進しました。

今年のアートトレードウィークは、デジタルアートの最前線での探求に焦点を当て、「2024上海国際デジタルミュージックウィーク」を開催し、世界ゲーム音楽作曲コンテスト、クロスオーバー音楽パフォーマンス、デジタル音楽サミットフォーラム、音楽テクノロジー展覧会を開催し、デジタル音楽のイノベーションの可能性を全方位から引き出しました。デジタルアートと文化イノベーションを深く融合させることで、今年のウィークは文化観光産業のデジタル化とインテリジェント化を推進し、世界のアート取引マーケットにおける上海の主導的地位を技術的にサポートしました。

情報源:上観新聞(Shanghai Observer)