上海ブックフェア、7日間で延べ29.8万人が来場、全市で大ブーム
8月20日、1週間にわたって開催された2024上海ブックフェアと「書香(書の香り)中国」上海ウィークが閉幕しました。主催者は、今回の上海ブックフェアは「最も人気があり、最も市民に愛され、最も売れ行きが良く、最もメディアに注目された」ものであったと結論付けました。
(撮影・朱偉輝/The Paper)
今回の上海ブックフェアは、「初発売」「初展示」「初サイン」をまとめて展開し、質の高い新書の発表会、有名作家の講演会、著者サイン会などのイベントに重点を置き、その数は1024に達し、前年比で15%近く増加しました。
上海ブックフェアの7日間、スマホにイベントのスケジュール表を保存し、マップを持ってメイン会場を走り回る読者の姿があちこちで見られました。各出版社はブックフェアという大きなプラットフォームを活用して、ホットトピックと連動させて書籍を推薦し、その効果は顕著でした。
上海ブックフェアは新書と読者の出会いの場であり、著者、編集者、読者が直接コミュニケーションを取ることのできる場でもあります。どのブースにも書籍を愛する編集者がいて、著者や有名人に出会う機会もありました。このように編集者や著者と直接交流できることも、上海ブックフェアが多くの読者に愛される理由であり、オンラインでの購入とは異なる「ブックフェアの温かさ」なのです。
オンラインでの書籍購買プラットフォームの台頭にもかかわらず、上海ブックフェアは日に日に熱を帯びてきています。「オフラインで本好きが集まる感覚は、オンラインとは違います」。8月17日、読者の小島さんと小林さんはブックフェアの2階でプレゼントを交換しました。彼女たちはオンラインの読書会のメンバーで、異なる都市から来ました。今回、上海ブックフェアで12人という「最大規模」のオフ会を行いました。彼女たちは普段、オンラインで「読書会」を組織し、全国各地のメンバーと一緒に読書をしています。小島さんは、上海ブックフェアに多くの人が来ることは予想していましたが、読書友達に会うことができるので、上海ブックフェアは期待感のある幸せな場所だと言いました。「読書が好きだからこそ、みんなが集まったのです」。
今年の上海ブックフェアでは、文化クリエイティブグッズが特に注目を集めていました。各出版社はデザインのキャンバスバッグや手帳など、本を中心にした文化クリエイティブグッズを発売しました。文化クリエイティブグッズの購買を目当てに来た読者も少なくありませんでした。ブックフェアの7日間で、文化クリエイティブグッズの売上は500万元近くに達し、書籍販売総額の10%以上に達しました。
上海ブックフェアの人気は、文化クリエイティブグッズだけでなく、さらに多くの波及効果をもたらしています。上海ブックフェアは初めて、金曜日と土曜日の開催を午後の9時半にまで延長し、周辺のレストラン、カフェ、ドリンクショップ、ティールームの人気を顕著に引き上げました。
また、各地区のサブ会場も、それらの所在するビジネス圏に多くの注目を集め、静安ケリーセンター、浦東連洋広場、普陀真如環宇城などの商業施設では、上海ブックフェア期間中、全体の客足と売上が大幅に増加しました。
上海ブックフェアは「ブックフェア+」「読書+」の展示会開催のメカニズムを革新し続け、メイン会場とサブ会場の周辺への波及効果を発揮し、文化・ビジネス・スポーツ・観光・展示会の統合を効果的に促進しました。
情報源:澎湃新聞(The Paper)