外資が中国市場への投資を拡大:文化観光・エンタメと外食産業が新たな投資の注目分野に
この夏休み、上海ディズニーや上海レゴランドなどのテーマパークは予約が殺到し、来園者数も急増しています。これは中国の超巨大市場が持つ消費ポテンシャルを映し出すとともに、中国市場に参入する外資の新たな傾向、つまり文化観光を代表とするサービス消費が、外資による中国投資の新たな注目分野となっていることを示しています。

上海ディズニーリゾート(写真・IC)
先ごろ、世界最大規模のレゴランドが上海市金山区で正式にオープンしました。園内には、8つのテーマエリアがあり、そのうち「モンキーキッド」エリアは世界初公開であり、世界的IPが中国市場を深く理解し、ローカライズに努めた成果を示しています。

上海レゴランド(写真・IC)
同じく今年、総投資額28億元の「ハリー・ポッター・スタジオツアー」も上海に正式に上陸し、2027年の開業を予定しています。
中国テーマパーク研究院の林煥傑院長は「外資は中国の投資促進に関する各種優遇政策を高く評価しています。また、中国には膨大な潜在的観光客が存在しており、中国の経済成長も国際的な投資家に希望を抱かせています」と述べました。
テーマパークは周辺の交通・ホテル・商業などのインフラ整備を促し、雇用を創出して「テーマパーク経済集積区」を形成します。そのため、テーマパークを含む観光インフラ整備は、中国の「外商投資推奨産業リスト」にも組み込まれています。
文化観光・エンタメに加え、外食産業もまた、外資が継続的に投資を増やしている重要な分野です。今月、上海の繁華街・淮海中路に、外資系飲食ブランドの「サブウェイ」が中国市場での1000店舗目を開店しました。サブウェイ中国区CEOの朱富強氏は「世界の外食チェーンブランド上位3社はいずれも中国市場で順調に成長しており、中国市場での発展が企業全体の業績にも顕著な貢献をしています。中国市場の潜在力は大きく、私たちは先進事例を参考にしながら、さらに速いペースで発展しています」と語りました。

外資系飲食ブランドの「サブウェイ」(写真・IC)
近年、中国の消費者は健康的な食生活と体重管理をますます重視するようになっており、企業はこうした消費トレンドに沿ってこの細分化された市場を開拓し、出店ペースを加速させて、より多くのローカライズされた革新的サービスを提供しています。サブウェイアジア太平洋地域総裁の徐剣群氏は「中国市場はアジア太平洋地域のイノベーションの模範となっており、多くの流行デザインや商品開発の革新が他国にも広がっています」と語っています。
一方、上海市も絶えずビジネス環境を改善し、企業の経営や成長に良好な環境を提供しています。上海市黄浦区商務委員会の魯建立副主任は「私たちは企業経営や開業過程で関係する政府部門、街道、物件オーナーを一堂に集めるプラットフォームを構築し、これまでの順次行われていた審査・承認を並列型の実施にすることで、時間を大幅に短縮しています」と述べました。
出典:央視新聞