海外観光客が「田子坊」に殺到 上海サン・ムーン・ライトセンターの国際サービス向上へ

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今年の「メーデー」連休中に、上海市の中心に位置する有名なランドマーク「田子坊」は、ここ数年で最高の活気を見せ、1日あたりの来訪者は延べ4万人を超え、かつての最盛期に近い活気を取り戻しました。

かつての生活感が残るこのレトロな路地に足を踏み入れると、世界各地からの観光客が行き交っています。彼らはさまざまな言語で会話しながら、好奇心を持って上海の庶民生活と、伝統的でありながらモダンな上海の独特な雰囲気を楽しんでいます。ここは昨年後半から人気が急増し、ビザ免除政策の恩恵もあり、韓国や東南アジアからの観光客が多数上海を訪れた結果、田子坊は再びSNS上でも注目を浴びるようになりました。そして、海外観光客によるブームが国内観光客の逆輸入型の訪問意欲を刺激し、今年の1月から4月までの期間、田子坊の平日の平均訪問者数は約2万6000人、週末は約3万人を超えています。

上海観光の魅力は、町の記憶、文化交流、芸術展示・公演といった複合的な都市力にあり、ユニークな都市文化を探求することで得られる人文体験が、田子坊の人気の理由です。日本の俳優・松田悟志氏もSNSで田子坊の印象を「その神秘的で混沌とした感覚が非常に魅力的です」と語っています。

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上海サン・ムーン・ライトセンター(写真・黄浦区商務委員会)

田子坊の盛況による観光客を受け止める主要施設として、付近にある上海サン・ムーン・ライトセンターは、急増する海外観光客に対応するため、以下の2つの国際サービス向上措置を導入しました。1つ目は、商場内の複数店舗と連携し、英語・日本語・韓国語など多言語対応のメニューを作り、消費時の言葉の壁を解消します。2つ目は、泰康路のメインエントランス、並びにセンターと地下鉄の連絡口に、多言語による案内表示と観光客にレジャーや消費を促す人気スポットマップを設置しました。それにより、海外観光客の館内でのゆったりとしたショッピングや、上海的な土産物の購入などを促します。

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サン・ムーン・ライト自然生活フェスティバル(写真・黄浦区商務委員会)

また、上海サン・ムーン・ライトセンターは黄浦区の推進する「55ショッピング・フェスティバル」の呼びかけに応じ、ESG理念を実践する形でメーデー連休中に第1回「サン・ムーン・ライト自然生活フェスティバル」を開催しました。テーマは「自然に親しみ、環境保護とサステナビリティの発信」で、30を超える自然で持続可能なライフスタイルブランドが集結しました。

これから「商業+芸術+エコロジー」の融合的発展を深めるため、サン・ムーン・ライトセンターは、今後3年間の戦略プランを発表しました。具体的には、上海スタイルの老舗ブランドや田子坊の匠の工房とコラボレーションを行い、限定の文化クリエイティブグッズを開発する「上海スタイルお土産計画」を始動します。センター内にアートラウンジスペースや海外観光客向けのポップアップサービスエリアを設置し、定期的に無形文化遺産の手作り体験や上海スタイル文化講座などを開催します。さらに、「サン・ムーン・ライト×『田子坊』漫遊計画」を打ち出し、「グルメ+文化」の2つの体験軸を通じて、地域全体の連携効果を活性化することを目指します。

出典:WeChat公式アカウント「上海黄浦」、黄浦区商務委員会