2024「上海の世界グルメ分布統計」が発表

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(写真・IC)

世界5大陸、43か国の美食は、上海で9793軒のレストランを生み出しています。先日、上海市商業聨合会と上海産業転換発展研究院が共同で「上海の世界グルメ分布統計」を発表しました。グルメという小さな「窓口」を通じて、上海各地域の国際化と開放度、経済発展レベル、消費力レベル、ビジネス環境、人口構成などの指標を映し出しました。

上海産業転換発展研究首席研究員の夏雨氏は、同研究院は2023年に、初めて世界各国のグルメの上海での分布を体系的に整理して発表したと紹介しました。「上海の世界グルメ分布統計」では、中華料理以外の世界各国料理を対象とし、バー、カフェ、パン屋、ケーキ屋などの洋菓子店は統計範囲から除外しています。

2024年、上海にある世界各国料理レストランの数は9793軒に達し、前年比4.17%増加しました。これは、上海が世界のグルメに対する強い需要を持っていること、そして飲食業界の従事者が上海の消費市場に大きな信頼を持っていることを反映しています。

店舗数が最も多いのは浦東、密度が最も高いのは黄浦区

2024年「上海の世界グルメ分布統計」によると、上海各区の中で、世界各国の料理のレストランが最も多いエリアは浦東新区、閔行区、静安区の順でした。2023年と比較すると、全16区に分布する9793店舗のうち、店舗数が最も増加した上位6区は浦東新区、閔行区、嘉定区、普陀区、徐匯区、黄浦区で、増加数は145店舗から49店舗まで幅があります。

店舗密度では黄浦区、静安区、長寧区がトップ3となり、1人当たりの平均消費額も黄浦区が211.6元で最も高く、次いで長寧区が162.4元、徐匯区が156.83元となっています。

日本料理店17店舗増加、商業複合施設に世界の美食が集結

2024年「上海の世界グルメ分布統計」では、上位6位の外国料理は日本料理、洋風料理、アメリカ料理、ヨーロッパ料理、韓国料理、東南アジア料理で、それぞれの店舗数には前年と比べて顕著な変化が見られました。洋風料理は45店舗、アメリカ料理は29店舗、東南アジア料理は21店舗、日本料理は17店舗増加した一方で、韓国料理は175店舗も大幅に減少し、ヨーロッパ料理は変化なしです。

日本料理に関しては、浦東新区が最も多く、次いで長寧区、閔行区と続きます。韓国料理は閔行区が最も多く、浦東新区、静安区の順となっています。

東南アジア料理には、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ブルネイなどの国々の料理が含まれます。そのうち、タイ料理は249店舗、ベトナム料理は94店舗、シンガポール料理は83店舗で、店舗数のトップ3を占めています。東南アジア料理の店舗数は浦東新区が最も多く、次いで徐匯区、静安区となっています。

洋風料理は単一の国や地域に限定されず、さまざまな料理を融合したスタイルの店舗であり、計2135店舗あり、浦東新区が最多で、次いで静安区、徐匯区の順で並んでいます。

商業複合施設は世界各国の美食が集積する重要な場所です。現在、上海には10万平方メートル以上の商業複合施設が100か所以上あり、これらの施設は世界美食店舗の第一選択肢となっています。また、老外街(外国人街)、大学路、新天地、蟠龍天地などのおしゃれな街も、世界美食店舗が集まる人気スポットです。

出典:上観新聞・解放日報