上海、2025年に6つの特別行動で、連携強化と消費拡大を促進
2月14日に開催された上海市政府記者会見で、市商務委員会は市文化・観光局、市体育局、市経済情報化委員会、市政府外事弁公室などの関係部門とともに、2025年の消費拡大に向けた全体的な計画を紹介しました。
2025年の消費拡大に向けた取り組みは、6つの主要な特別活動を中心に展開されます。
1つ目は商品消費の買い換え活動です。家電家具の下取りへの支援を強化し、国の補助対象品目拡大の要求を実施し、浄水器など4種類の家電製品や、携帯電話など3種類のデジタル製品を補助対象に加えます。また、地域の実情に応じて、リフォーム用の建材など7種類の製品も補助対象に含めます。自動車買い換え消費をさらに促進し、国の自動車廃車・更新補助政策を実施します。自動車の買い換えに対する補助金を支給し、買い換え利便化サービスの向上を図ります。
2025年「上海の夏」国際消費シーズンは7月から10月まで開催する。(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
2つ目は、サービス消費の質を向上させる活動です。シルバー消費を積極的に促進し、「シルバーライフフェスティバル」を開催し、シルバー経済の「トップ100ブランド」を育成・発表します。飲食・家事サービス消費を促進し、文化観光サービス消費を充実させ、スポーツサービス消費を拡大し、情報消費を育成し、交通・健康サービス消費を拡大し、トランジット客を引き付ける旅行連携商品を生み出し、国際医療観光の試行を深めます。サービス消費の供給を革新・改善し、サービス産業の対外開放を継続的に深化させ、統合されたサービス消費シーンを構築します。サービス消費政策を整備します。
3つ目は、新型消費促進活動です。首発経済(企業による新製品の発表や新業態、新モデル、新サービス、新技術の導入、店舗の初開設などの経済活動)の質の高い発展を促進し、グローバルな首発デモンストレーションゾーンを構築し、グローバルブランド担当者の育成計画を実施し、伝統的な老舗ブランドの革新と発展を支援します。ライブコマース経済の加速発展を促進し、第3陣のライブコマース拠点を設立し、第6回11月ライブ月間や第4回上海国際MCN大会を開催します。「人工知能+消費」の融合を力強く推進し、商業分野での人工知能の普及と応用を導きます。さらに、「IP+消費」を促進し、二次元ブランドの集積区を作り、ペット経済の発展を促進します。
上海静安区の恒隆と太古匯などの商圏で海外観光客向けの税金還付サービスが提供されている。(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
4つ目は、消費シーン創出活動です。重点商圏のグレードアップを加速させ、商圏の重点改造プロジェクトを推進し、国際ジュエリーファッション機能エリアの建設を開始し、便利な15分生活圏の構築を推進します。ビジネス・観光・文化・スポーツ・展示会の連携シーンを創出し、市場による「チケット+」テーマ商品の開発を支援し、革新的な半券エコノミー商品10点を選りすぐり、推薦します。都市の夜間経済IPを構築し、10の夜間消費集積区、30の夜間消費IPイベント、10のベンチマークマーケットを作り出し、「上海ナイトライフフェスティバル」を開催します。
5つ目は、消費フェスティバル創出活動です。首発上海シリーズイベントを含む年間を通して行われる「1フェスティバル、4シーズン」イベントに焦点を当てます。2025年「上海の夏」国際消費シーズンは、インバウンド消費の誘致に重点を置き、7月から10月上旬にかけて、上海国際光影フェスティバルなど、数多くのベンチマークイベントを開催します。「チケット1枚で上海の夏を満喫」など240時間限定の特別商品を発売します。外国語地図サービスなどの便利なサービスイニシアチブを開始します。11月には、輸入博消費者カーニバルを開催し、上海の「5つの新」(輸入博首発の新しい潮流、グローバル美食の新しい味わい、ショッピングの新しい特典、都市遊楽の新しいシーン、消費連携の新しい体験)を軸に主要なイベントを企画します。大晦日ショッピングシーズンは、大晦日、元旦、春節の消費テーマを捉え、12月中旬から翌年の春節まで、オンライン年貨(年越し用品)節、年越し販促キャンペーンなどを展開します。
6つ目は、消費環境を最適化する活動です。国際消費者に優しい環境を構築し、「誠信興商宣伝月間」イベントを開催し、「満足消費長江デルタ行動」を実施します。また、サービスの利便性環境を最適化し、モバイル決済サービスを向上させ、小額紙幣の備蓄を進め、重点消費シーンでは多言語サービスを提供します。付帯施設環境の整備を進め、多言語サービス相談窓口などの消費者サービス施設の設置・アップグレードを支援します。さらに、入境消費環境を向上させ、出国税金還付の即時還付プロセスを改善します。
また、2025年に、市文化・観光局は多元的な業態資源をさらに活用し、複合的な体験シーンを強化します。異なる観光客層に向けて、文化・観光・商業・スポーツ・展示会などの連携を深め、都市消費の成長を促進します。
統計によると、中国は26か国と完全ビザ免除協定を締結し、38か国に対して一方的にビザを免除し、54か国に対してトランジットビザ免除政策を実施しています。中国は昨年12月、ビザなしトランジット外国人の滞在期間を72時間と144時間から240時間(10日間)に延長すると発表しました。同時に、ビザなしトランジットの出入国口岸(検査場)を新たに60カ所追加しました。
個人旅行の観光客が増加する中、市委員会と市政府の要求に基づき、市政府外事弁公室が主導し、関係部門を率いて、浦東空港第1ターミナル、第2ターミナル、虹橋空港第1ターミナルに外国人向けのワンストップ総合サービスセンターを3カ所設けました。決済、文化観光、通信、交通の4大機能シナリオに基づき、訪中国際旅客にさまざまな便利なサービスを提供し、入国の「ファーストマイル」サービスをスムーズにします。総合サービスセンターは開設以来、21万件を超える国際旅客に関する問い合わせを受け付けました。英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語の6か国語の「外国人のための上海ワンストップガイド」は、さまざまな外国関連の場で25万部以上配布され、上海にきた外国人に全面的なサービスガイダンスを提供し、外国人が上海で快適に暮らすための「第2のパスポート」となっています。
外国人観光客に提供されるサービスガイドのパンフレット。(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
同時に、便利なオンラインとオフラインの統合サービスを提供するために、市政府外事弁公室は外国人の第一人称の視点に沿って、上海国際サービスポータル(International Services Shanghai)の新バージョンを立ち上げました。「あなたを歓迎し、あなたを助ける」という機能的位置付けを堅持し、「情報発信、サービス提供、相談交流」を一体化したワンストップ、多言語、ユーザーフレンドリー、そしてニーズを的確に捉えた国際的なサービスプラットフォームを構築しました。市内の外国関連サービス資源を統合し、上海に来る外国人に総合的でシナリオに基づいた情報案内サービスを提供します。2025年1月31日現在、上海国際サービスポータルは、英語および8か国語のウェブサイトで14627件の情報、ソーシャルメディアプラットフォーム(海外ソーシャルメディアアカウントおよびWeChat公式アカウント)で2120件の情報を含む、合計16751件の各種類の情報を公開しており、各プラットフォームでの総閲覧数は延べ6617万回に達しています。
さらに、市政府外事弁公室は「国際体験員」チームを組織して、外国人代表者の提案に基づき、関係部門と協調して、支払いの利便性、ホテルのチェックイン、荷物預かりなどのサービスシーンにおける「マイクロ行き詰まり」の効果的な解決に取り組んでいます。市政府外事弁公室は引き続き市内の関係部門と協力し、「上海の夏」国際消費シーズンの開催に重点を置き、外国人向けのさまざまなサービスをさらに着実に実施し、上海に来る外国人に最高のサービスを提供し、最も魅力的な上海を見せます。
出典:上海市商務委員会