「百聯ZX」造趣が五角場に登場、「グッズ経済」の新たな遊び方を開き、上海の二次元文化の新たな可能性を探る

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2024年12月28日、百聯の二次元をテーマとした2つ目の商業施設である百聯ZXの「造趣場」が五角場でお披露目されました。

百聯ZXの「造趣場」は、元の「悠迈生活広場」をグレードアップしてできたもので、南京路の「創趣場」と比べて、「造趣場」の営業面積は1万9000㎡と、より広いだけでなく、入居するビジネスの種類もより多様化しています。

地下1階から地上4階まで、二次元ブランド、テーマ別のケータリング、書店、ソーシャルスペース、ゲーム体験など、多元的な消費コンテンツが集まっています。それに伴い、小売カテゴリーも充実しており、バッジ、カード、フィギュアなど、二次元プレイヤーから「グッズ」と呼ばれるアニメ派生商品に加え、衣料品、文化クリエイティブ・文房具、美容・化粧品、関連サービスなど豊富です。

百聯ZX「造趣場」(写真・上観新聞)

大学2年生の李さんは典型的な二次元マニアで、上海の多くのグッズのお店を訪れているが、「造趣場」は新鮮な感覚を与えてくれるそうです。彼女は「他のお店ではグッズが重複しがちなのですが、ここでは今まで買ったことのない日本や韓国のグッズを見つけることができます」と話しました。

李さんの言う通り、「造趣場」には新しいコンテンツが多くあります。地下1階から3階まで、現在、常設店やポップアップストアを含む60以上の新しいブランド店舗が入居しており、その中には世界初のショップが1店、中国国内初のショップが10店、上海初のショップが9店、地域初のショップが30店近くあり、初開設のショップの割合は80%近くに達しています。

オープン初日の行列(写真・上観新聞)

新しいブランドは新しいカテゴリーをもたらしました。モールの地下1階の入り口には、大きな宣伝ポスターが客を食玩販売店の「ACGBOX」に案内しています。店主の黄氏は記者に「二次元に関連していますが、私たちの商品は『グッズ』ではありません」と述べました。食玩とは日本発祥の概念で、食品に付属するか、食品とセットで販売されている玩具を指します。「80年代、90年代生まれの多くの人が子どもの頃に集めたアライグマの乾面の中に入っていた水滸伝カード、奇多コーンスティックの奇多リングなどが食玩に属します」。

日本の食玩大手、バンダイの中国代理店として、ACGBOXはこれまで主にスーパーなどのチャネルを通じて商品を供給していました。黄氏は「直営店としては、これが中国国内での初出店となります」とし、「造趣場」を選んだ理由は、五角場の立地を挙げ、「ここには良質な若い客層が多いです。大学街なので、周辺には学生が多く、交通の要所なので、通勤・通学で行きかう人も多いです」と語りました。

「造趣場」と「創趣場」はたった一文字の違いしかないが、それぞれ五角場は商業エリア、南京路は歩行者天国にあるということは、両者が決してコピー&ペーストしたものではないことを示しています。その背景には百聯グループが2つのエリアに対して異なる位置付けと理解を持っていることを示しています。

南京路の歩行者天国には全国各地からの観光客が集まりますが、百聯ZXの「創趣場」は国内の二次元文化の聖地・殿堂という位置付けが強く、二次元ファンにとってが「知識を増やし、視野を広げる」ためのフロンティア的な位置付けです。五角場のコミュニティ構成はより複雑で、大学生が主な二次元マニアであり、近隣コミュニティの一般の消費者もあり、そして、「ビリビリ動画」などの産業基盤が文化供給を行うことができます。五角場の二次元文化ビジネスにはさらなる価値と可能性があるのです。

店内のコスプレイヤーたち(写真・上観新聞)

「造趣場」の賑やかな客の中には、若い学生やコスプレイヤーなどの二次元マニアのほか、子供連れの若い親が一緒にショッピングを楽しむ姿も多く見られます。

2024年の1~9月にかけて、百聯ZXがオープンした「創趣場」は目覚ましい成果を上げ、売上高は前年同期比84%増、来客数は同約40%増となりました。百聯グループは、新しくオープンした「造趣場」に大きな期待を寄せています。百聯の曹総経理は、「『造趣場』は百聯が二次元ビジネスの拡大を模索するための実験基地であり、『二次元+α』ライフスタイルを推進するための先駆的な地であり、若い消費者層と対話するための文化的なコロニーです」と述べました。「造趣場」は百聯のZXシリーズで作り上げた第二のプロジェクトとして、中国初の二次元ライフスタイルが集まる地として位置付けており、上海における二次元文化の新たな可能性を創造することを望んでいます。

そのため、百聯ZXの「造趣場」は、二次元マニアの感情価値と社会的ニーズを満たすため、あらゆる面でサービスと体験を向上させています。ヘッドショット写真やガチャポンのマシンをずらりと並べているほか、エレベーターのそばにはホワイトボードが設置され、お客は自分の好きなIPキャラクターを描くことができます。また、700㎡を超えるコスチュームファンタジーIPの没入型VRインタラクションや、二次元コスプレをテーマにした撮影ポップアップストアもあります。

ケータリングの面では、「MUMULAND」と「次元波板糖」を含む、IPをテーマにした2つのケータリングブランドが導入されています。世界初となる新海誠監督作品のカフェもここにオープンし、オープン時には長蛇の列ができました。また、将来的にブランド、ゲーム会社、IPなどとのイベントを開催するため、「造趣場」には600㎡のパブリックスペース「造趣ゾーン」が設置されており、「Play Together」の経営理念に基づいて、コンテンツの共創を続けていきます。

世界初の新海誠監督作品カフェ(写真・上観新聞)

百聯ZX「造趣場」の開業式では、上海楊浦区が百聯グループ、「ビリビリ動画」、「叠紙ゲーム」などの企業と共催した「上海次元漫遊フェスティバル」も同時にスタートしました。

出典:上観新聞