前書き

HSK（漢語水平考試、拼音：hanyu shuiping kaoshi）は、中国語を母語としない学習者（外国人・華僑・中国国内の少数民族）を対象に、実施する国際的な中国語の語学検定試験です。

>北京語言大学のHKSセンターによって開発されたものです。

>HSKネット試験も紙のHSK試験も可能です。

>試験問題は簡体字で出題されます。

試験構成

HSKは中国語能力を評価する試験であり、中国語を母語としない人が日常生活・学習・仕事などの場面で中国語を運用する能力を測るものです。下表のように、HSKには9つのレベル（級）があります。

HSK（1級―6級）成績報告には「百分等級（パーセンタイルランク）」表があり、受験者が全体の中で自分の成績がどのくらいに位置するのかを大まかに把握することができます。

HSK（7級―9級）は、中国語を第二外国語とする高い中国語スキルをもっている学習者を対象としています。中国の大学院修士課程・博士課程に在籍する学生、中国語を専攻としている留学生、中国語を用いて学術研究と経済・文化・テクノロジー交流に従事している人などが受験対象者となります。成績報告には、リスニング・読解・作文・翻訳・スピーキングという各パートの点数、レベル判定の結果が記載されます。

参考書

「HSK考試大綱」は中国政府教育部直属の機関である国家漢弁/孔子学院総部によって作成されたものです。HSKの紹介、話題大綱、任務大綱、言語ポイント大綱、語彙大綱、試験要求及び流れ、HSKサンプル問題、回答用紙、リスニングスクリプト、解答、成績報告を収録しています。

漢語考試服務網 (www.chinesetest.cn)にログインし、「ダウンロードセンター」からHSKの試験要綱とサンプル問題をダウンロードすることができます。また、「オンライン書店」で最新の試験大綱、サンプル問題など、HSKの受験準備に役たつ学習教材を購入することができます。

試験会場・試験日程

HSKは公認のHSK試験会場で実施されています。HSK試験会場は中国全土のほとんどの一級・二級都市にある大学キャンパス内にあるため、受験するには極めて便利です。ほかに、日本、タイランド、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツやロシアなど、中国語学習者の多い国にもHSK試験会場が設けられています。

HSK試験日程は、毎年国家漢弁/孔子学院総部によって発表されます。試験日程の詳細は、国家漢弁が運営する「漢語考試服務網」のサイト（http://www.chinesetest.cn/index.do）をご覧ください。

HSK資格の効用

（1）資格取得者が中国の大学本科（学部生）や大学院に入学する際に、求められる中国語能力の証明となっています。

（2）HSK資格のレベル（級）に基づいて中国語コースの履修を免除する際の証明となっています。

（3）就職する際の中国語能力証明として用いられます。

成績証明書

中国教育部はHSKを監督し、「漢語水平証書(HSK証書)」を発行する国家漢語水平考試（HSK）委員会を設立しました。

試験日から2ヶ月以内にHSKの試験結果が発表されます。「漢語水平証書(HSK証書)」は、合格者に発行されます。

情報提供：chinesetest.cn