【「第14次五ヶ年計画」成果シリーズ】黄浦区:上海中心部の機能と品質の新たな高みを築く
今年は「第14次五ヶ年計画」の最終年にあたります。上海市政府新聞弁公室は「第14次五ヶ年計画」成果シリーズ記者会見を開催し、市内16区の質の高い発展の実践と成果を紹介します。
8月27日午前に行われたシリーズ第2回記者会見では、「上海中心部の機能と品質の新たな高みを築く」ことをテーマに、黄浦区党委員会の杲雲書記が「第14次五ヶ年計画」期間における、黄埔区の建設・発展の成果を紹介し、同席した関係者が記者の質問に答えました。
黄浦区は上海の経済・行政・文化の中心であり、「上海の心臓・窓口・名刺」と位置付けられています。「第14次五ヶ年計画」以降、黄浦区は核心的な先導区の建設目標と「機能の新たな高み、品質の新たな標準」という発展を目指して、質の高い発展を推進し、生活の質向上と、高効率なガバナンスの実現に力を注ぎ、都市としての発展レベルと競争力を着実に高めてきました。
2024年末時点で、黄浦区のGDPは3344億元に達し、「第14次五ヶ年計画」の前の4年間の年平均の実質成長率は約4.5%となり、経済密度は平方キロメートル当たり163億元で、上海市の区の中で首位、全国でも上位でした。区の一般公共予算収入は299億元に達し、年平均6%以上の成長を実現しました。
また、上海で初めて自由貿易試験区の連動イノベーション区に認定され、新たな保税展示取引モデルの試行などにも成功しました。淮海新天地に輸入貿易促進のイノベーションモデル区を設立し、市内で初めてのAEO高級認証ガイドセンターも設けました。対外経済のレベルが向上し、「第14次五ヶ年計画」以来、新たに30社の外資系企業の地域本部が設立され、累計で83社に達し、区全体の税収の約10%を占めました。外資利用契約の累計額は約83億ドルと、安定した成長を維持しています。

淮海新天地輸入貿易促進イノベーションモデル区(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
世界一流のビジネス環境づくりにも注力しました。「1+7+N」の新たな産業支援政策を発表・実施し、2024年のビジネス環境評価と企業満足度評価で市内第1位となりました。ハイレベル人材育成システム「門楣の光」を構築し、外灘国際人材サービスセンターを高い基準で整備・運営しています。民営経済の質の高い発展を促進する10のアクションを発表し、街道ごとに中小企業サービス拠点を全域に設け、民営経済の活力を継続的に喚起しています。
金融業の付加価値は着実に成長し、2021年から2024年の年平均成長率は6.5%となり、2024年の規模は1286億元に達し、区GDPの38.5%を占め、市全体の金融業に占める割合は6分の1近くとなりました。区内の金融市場取引総額は市内のトップを維持し、2024年には2601兆元に達し、市全体の70%以上を占めました。
外灘カンファレンス、外灘金融サミットなど高規格のイベントを成功裏に開催し、上海市初の株式投資集積区とフィンテック集積区の建設承認を獲得し、世界に向けたフィンテック・エコ・コミュニティを構築し、国際通貨基金(IMF)上海地域センターも開設されました。

中央科創区(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
テクノロジー・イノベーションの受容力向上も加速させました。万博浦西園区に中央科創区を計画・建設し、フィンテックを中心に、いくつかの未来産業トラックを突破口とし、科技サービスを支えとする「1+N+1」産業体系を構築しました。ロボット産業基地やブレイン・マシン・インタフェースのイノベーションセンターが開設され、区内の市レベルのインキュベーション・プラットフォームや科学技術イノベーション拠点は年々増加し、イノベーション主体の集積が加速しています。

南京路商圏(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
南京路・淮海中路・豫園の3大商圏はモデル転換とアップグレードを加速させ、上海市夜間経済精緻化ガバナンス実証区を先駆けて建設しました。上海国際宝飾ファッション機能区、世界新製品発表地などの実証区建設を推進しました。出国時の即時税金還付制度を大いに推進し、主要商業圏に集中還付拠点を全面的に設置し、上海市初の「全市還付拠点」が外国人旅行者にワンストップ税金還付サービスを提供しました。区全体の税金還付業務量は飛躍的な増加を実現しています。
教育事業は質とバランスをよく保っています。上海市児童フレンドリー先行実践区、義務教育の質の高い均衡発展区を創設し、義務教育改革の国家レベル実験区の建設許可を取得しました。
医療・衛生サービスはより普及し利用しやすくなりました。緊密型医療連携体制をよりしっかりとしたものにし、地域医療サービスセンターの「クラウド診療室」による遠隔医療サービスを革新し、ビル健康サービスを試験的に推進し、医療サービスを最適化・アップグレードし、分級的な診療体制を不断に改善してきました。

「15分雇用サービス圏」(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
雇用・起業支援もアップグレードされています。「15分雇用サービス圏」を構築し、市内で初めて「黄浦創業カード」安心起業チャネルを打ち出し、より十分で質の高い雇用の実現を推進しています。
各種の著名な芸術家・芸術団体の初公演・初ショーを集め、上海国際ミュージカル・フェスティバルをはじめとする一連の優れたフェスティバルやイベントブランドが続々と登場しています。2022年には「上海10大文化ブランド」に選出されました。現在、区内には専門劇場が27館、「演芸新空間」が101ヶ所あり、「第14次五ヶ年計画」以来、国内公演申請数は19万件を超えました。
芸術品産業空間の建設と融合的発展を強めています。美術館、アートギャラリー、オークションハウス、アートスペースなど約60施設が集まり、その数・質・密度はいずれも全市トップです。
「書香黄浦」ブランドを磨き上げ、全国初の「全民読書普及都市」に選定され、建築から歴史や文化を読み取れ、街並みを歩いて楽しめ、書店で本の魅力を味わえる――そんな「大きな読書文化」の雰囲気を醸成しています。
出典:WeChat公式アカウント「上海発布」