上海が「牽引役」として、長江デルタ地域の発展に持続的に寄与
上海税関の統計によると、今年1-7月期、長江デルタ地域の輸出入総額は前年同期比5.4%増の9兆5900億元に達し、同期の全国の輸出入総額の37.3%を占め、前年同期より0.7ポイント上昇しました。これは地域一体化の国家戦略の推進により、長江デルタ地域の中国対外貿易の「バラスト」としての強靭性と活力がいっそう鮮明になっていることを示しています。
同期間中、長江デルタ地域の電気機械製品の輸出額は前年同期比9.4%増の3兆6400億元に達し、輸出の主力としての地位を維持しました。特に顕著な伸び率を示したのは電気自動車、集積回路とハイエンド設備であり、前年同期よりそれぞれ43.9%、20.1%、10.2%増加しました。これは長江デルタ地域における産業高度化と成長エンジンの転換が加速し続け、ハイテクと高付加価値製品が輸出拡大の新たな成長エンジンとなりつつあることを示しています。長江デルタ地域は、中国が「製造大国」から「製造強国」へ飛躍する先導的モデル地域となっています。
上海は長江デルタ地域の「牽引役」として、「5つのセンター」と「4つの機能」を通じて、持続的に長江デルタ地域の発展を支えています。現在、上海口岸(通関地)は安徽省や江蘇省など長江中・下流域で生産される自動車の輸出ハブとしての役割を果たしています。例えば、安徽省の奇瑞自動車の場合、輸出車両の95%が「河海複合輸送」の方式で上海口岸から海外に輸出されています。
従来の市場を維持する一方で、長江デルタ地域は積極的に世界との連携を進め、多様で安定した経済貿易関係を拡大し続けています。上海税関の統計データによると、ASEAN(東南アジア諸国連合)は長江デルタ地域の最大の貿易パートナーです。今年1-7月期、長江デルタ地域の対ASEAN輸出入額は前年同期比17.5%増の1兆5100億元に達しました。これは、長江デルタ地域と周辺諸国の経済貿易協力の力強い発展を示しています。
データによると、同期間中、長江デルタ地域と「一帯一路」共同建設国の貿易額は10.3%増の4兆7700億元で、地域的な包括的経済連携協定(RCEP)の他の加盟国との貿易額は8.9%増の3兆200億元で、アフリカ諸国との貿易額は15.2%増の4994億7000万元でした。
長江デルタ地域の新興国市場向けの輸出が持続的に成長していることは、中国経済が世界とのより強い連動と広範な連結を実現したことを示しています。こうした動きは、外部環境の不確実性によるリスクを軽減し、新たな発展構造によりよく寄与し、開放的な国内と国際的な2つの循環「双循環」の形成を促進するのに役立ちます。
出典:解放日報