上海の母なる河と歴史的な橋を探索しよう

City News Service

蘇州河(Suzhou Creak)は何世代にもわたって人々に利用されてきました。今、蘇州河に上海の過去と現在を体験できる新しいクルーズサービスがあります。

(写真・シティ・ニュース・サービス)

このクルーズサービスは観光客にとってはユニークな体験であり、住民にとってはいつもと違った視点から街を眺める楽しさがあります。ルートには、上海四行倉庫抗戦記念館、福新面粉厂、上海郵政総局など、さまざまな歴史・産業建築に関するスポットがあります。

蘇州河のクルーズを体験するFionaさん(写真・シティ・ニュース・サービス)

クルーズでは、河に架かる橋を間近で見ることができます。メインルートは、四行倉庫から外灘源までの往復です。2キロの旅の途中で8つの有名な橋を見ることができ、そのうちの7つの橋を通ります。これらの橋は上海の歴史を映し出しています。

西蔵路橋(写真・シティ・ニュース・サービス)

西蔵路橋は、もともとは1853年に建てられた木造の橋でした。泥城浜に隣接していることから、泥城橋として知られていました。これまでの170年で、四度改修・再建されました。今回通った橋は2002年に建てられ、2004年から使用されています。

長さ100メートル、幅40メートルの西蔵路橋は、当時の様式を残しつつ、現代的な要素も取り入れています。四行倉庫と人民広場を結んでいますが、美しい景観と歴史が観光客を魅了しています。

かなり低い浙江路橋(写真・シティ・ニュース・サービス)

このルートで115年の歴史を誇る浙江路橋も通ります。蘇州河にかかる橋の中で2番目に古い橋の浙江路橋は歴史的に数少ない鉄製の魚型橋です。橋の形状は、有名な外白渡橋に似ていますが、それよりも低くて短いです。

クルーズ船が橋の下を通過すると、鋼鉄製のトラスが頭のすぐ上を通り過ぎていきます。工学技術と橋の美しさを間近で見ることができます。地元の人は、この橋を見て子供の頃のノスタルジーを感じます。また、1930年代の有名な時代劇 「情深深雨濛濛(Romance in the Rain)」 のロケ地として中国国内でも有名です。浙江路橋を潜り抜けて2分すると福建路橋に到着します。

福建路橋(写真・シティ・ニュース・サービス)

老闸橋としても知られている福建路橋は、200年以上前の清の康熙帝の時代 (1644年-1911年) に建てられ、当時は浮き橋で三穴の歩行者専用橋でした。1864年に木造の橋が建てられましたが、1885年に七穴の新しい木造の橋に改修され、老闸橋と名付けられました。この138年の間に三度再建され、2007年に改修を完了しました。

次は、小さくてあまり知られていない山西路橋に向かいます。この橋は、歩行者と自転車のみが通行できる数少ない歩道橋の1つです。

山西路橋(写真・シティ・ニュース・サービス)

蘇州河でもっとも大きい橋の一つである河南路橋を通り抜けると、四川路橋と乍浦路橋が見えてきます。1922年に建てられた四川路橋は、上海郵政総局ビル(现上海郵政博物館)の隣にあることから、「郵政橋」 として知られてきました。以前は、地元の人々が郵便物を送るために橋を渡っていました。近年は、99年前に建てられた鐘楼がはっきり見えるスポットとして魅力が増しています。

四川路橋と上海郵政総局ビルの眺め(写真・シティ・ニュース・サービス)

二つの橋の間にわずか95メートルしかなく、96年の歴史のある乍浦路橋から観光客が手を振ってくれていました。(写真・シティ・ニュース・サービス)

外灘に向かう途中で、外白渡橋と陸家嘴の写真を撮るのに理想的なスポットとして、乍浦路橋はいつも観光客であふれています。しかしながら、クルーズ船からは、橋の上の観光客や地元の人とは違った素晴らしい写真が撮れます。また、それぞれの橋には特別なフォントとサイズで橋の名前が書かれています。文字が橋の持っているストーリーを物語ってくれています。

乍浦路橋の眺め(写真・シティ・ニュース・サービス)

ランドマークである外白渡橋の手前で船は折り返しますが、ここは陸家嘴の写真を取るのに最高のスポットです。上海で最初の鋼鉄製の橋であり、中国で現存する唯一の鋼構造のトラス橋である外白渡橋を蘇州河の真ん中から眺めることができます。黄浦江、外灘、素晴らしい眺めを一枚の写真の中に収めることができます。

白装束の花嫁、チャイナドレスの上海の女性、漢服の少女。1907年から現在に至るまでこの橋は、上海の歴史の一部でした。

「外白渡橋」 という名前は、文字通り 「外に無料で渡る橋」 という意味です。1世紀前は、フェリーのための桟橋でしたが、今では別に新しい桟橋が建てられ、ここからクルーズ船に乗って上海の歴史を探索することができます。

外白渡橋の折り返し点(写真・シティ・ニュース・サービス)

クルーズは2つのコースから選ぶことができます。今回乗ったのは、30分で外滩源埠頭 (浦東の起点) と四行倉庫埠頭の間を移動するコースです。もう一つは、長風公園埠頭と昌化路埠頭の間を1時間かけて移動するものです。現在は、これら4つの桟橋のみが運営されています。クルーズは、将来的に、外滩源、四行倉庫、昌化路、西康路、夢清園、中山公園、長風公園、丹巴路の8つの桟橋を結ぶ予定です。

乗船の48時間前に 「蘇州河観光 (悠游苏州河) 」 のWeChatミニプログラムでチケットを購入すると、2種類の船から乗る船を選択できます。

「上海印象」船(写真・シティ・ニュース・サービス)

クルーズ中のスナップ(写真・シティ・ニュース・サービス)

一つは「上海インプレッション (上海印象)」 と呼ばれ、1930年代のビンテージカーの形をしています。天井が空いており、11人乗船できます。もう一つは「タイムシャトル(时空之梭) 」と呼ばれ、トイレ付きのクルーズ船で、20人乗船できます。

料金表:

30分コース (外滩源~四行倉庫) :大人60元、7歳から14歳までの子ども30元

60分コース(長風公園と昌化路) :大人100元、7歳から14歳までの子ども50元

チケットは、48時間前に 「悠游蘇州河」 のウィチャットミニプログラムで購入してください。

出典: シティ・ニュース・サービス