上海海事大学
中国の高等海事教育は1909年、清末の郵政通信部管轄の上海高等実業学堂(南洋公学)船政科の設立によって、本格的に上海で始りました。1912年に呉淞商船学校が設立されました。2004年、教育部の認可を受けて今の上海海事大学に改名しました。上海の国際海運センターの建設と中国の海運業発展に対応するため、上海の大学の配置と分布に基づき、2008年に上海海事大学のメインキャンパスは臨港新城(現在の上海自由貿易区臨港新区)に移転されました。
上海海事大学のキャンパス(写真・上海海事大学)
上海海事大学は、海運、物流、海洋を特色とし、工学、経営学、経済学、法学、文学、理学、芸術学などの分野が協調的に発展する応用研究型大学です。2008年、上海市人民政府は交通輸送部と協定を結び、上海海事大学を共同建設すると決定しました。
2万6000人以上の学生のうち、全日制学部生が1万6000人以上、大学院生が8000人近く、留学生が600人以上います。1200人の専任教員のうち、200人近くは教授です。
上海海事大学の俯瞰図(写真・上海海事大学)
2008年、上海市教育委員会、上海市城郷建設・交通委員会、上海海事大学、虹口区人民政府など20以上の機関が共同で上海国際海運研究センターを設立しました。同センターは上海海事大学の付属機関で、国際海運業の発展のための研究・コンサルティング機関であり、政府、国内外の企業、海運会社に意思決定コンサルティングと情報サービスを提供します。また、上海市教育委員会が設立した最初の「大学知識サービスプラットフォーム」の一つでもあります。2014年、上海市教育委員会は同センターを「上海市協同創新センター」に指定しました。
同校は、海外の100校以上の姉妹校と大学間交流・協力関係を結び、教員交流、共同教育機関の設立、研究連携、学生の相互派遣などを行っています。また、国際海事機関(IMO)、ボルチック国際海運協議会(BIMCO)、デット・ノルスケ・ベリタス・エーエス(DNV)などの国際海運組織や機関とも緊密な連携を保っています。2010年からは「国際クラス」を開設し、アメリカ、韓国、ポーランド、ロシア、ドイツなどの海事系大学から学生を招き、「海事技術」「海運マネジメント」などの専攻を学んでもらいます。2012年、同校は教育部から「中国政府奨学金留学生受入れ機関」として認可されました。
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場所
臨港キャンパス:上海市臨港新城海港大道1550号
電話番号:021-38282000
郵便番号: 201306
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(2024年1月時点のデータ)