8年目の輸入博 世界は中国の「確実性」を実感
(写真・中国日報)
第8回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日までの日程で中国の上海で開催されている。155の国・地域と国際機関が参加し、世界トップ500社と各業界のリーディングカンパニーからの出展数は290社に上り、展示面積と企業総数はいずれも過去最大・最多を記録し、米国企業の出展面積は7年連続トップ……。これらの価値あるデータは、中国の超大規模市場の旺盛な活力を証明し、すべての関係者が開放・協力と互恵ウィンウィンを求めているという強いシグナルを発している。
今年は第14次五カ年計画の締めくくりの年であるとともに第15次五カ年計画を策定・配置する重要な年でもある。中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議の成功後に中国が開催する初の重要な経済外交活動として、第8回輸入博は世界にどのような確実性をもたらすのか。
第一に挙げられるのが、開放の確実性だ。国連グローバル経済モニタリング部の責任者を務めたこともあるハミド・ラシッド氏によると、グローバルな開放が巨大な挑戦に直面する中、中国は対外開放拡大で顕著な成果を挙げ、より開放的な世界経済システムの構築に模範を示した。
中国の開放の恩恵を特に強く実感しているのが中国を深耕する外資系企業だ。医療機器大手メドトロニックのグローバル上級副総裁兼グレーターチャイナ総裁の顧宇韶氏によると、同社は輸入博という開放的な場をよりどころにして過去7年間に出展者から投資者へと戦略的な進化を遂げ、革新の成果の「導入」から「発信」への重要な飛躍に立ち会ってきた。
今回の輸入博では461の新製品、新技術、新サービスが展示されている。光学機器メーカー、ZEISSのグレーターチャイナ総裁兼最高経営責任者(CEO)のマーティン・フィッシャー氏によると、輸入博は新製品、新技術を世界に向けて発表・披露し中国によるチャンスを共有する重要な場となっている。
今回の輸入博で初めて後発開発途上国製品の特別エリアが設置され、アフリカ製品の特別エリアが拡張されたことに、多くの人が留意している。後発開発途上国からの出展は前回比23.5%増の163社で、アフリカ企業の出展数は同80%増だ。
「中国というこの革新と発展の場所において、開放・協力の波の勢いは阻むことができないものだ。われわれは、これまでのいかなる時期にも増して、中国に投資することは未来に投資することであると確信している」。化粧品大手ロレアルのニコラ・イエロニムスCEOのこの言葉は、多くの出展企業の心の声だ。「新時代、未来共有」。開催するごとに良くなり新しくなる輸入博は、世界に向けて「世界経済成長が鈍化し、国際紛争が激化すればするほど、平等互恵協力を堅持し、自由貿易を受け入れなければならない」という明確なシグナルを発している。これは人心の向かうところであり、大勢の赴くところでもある。
出典:中国国際広播電台(CRI)