世界と発展の機会を分かち合う――第8回輸入博が開幕
第8回中国国際輸入博覧会が、11月5日から10日まで上海で開催されます。(写真・IC)
第8回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)が、11月5日から10日まで上海で開催されます。今年も発展の特急列車「輸入博号」に、これまでのパートナーと新たなパートナーが「乗車」し、中国の巨大市場がもたらす機会を分かち合うことが期待されています。
スイスに本社を置くエレベーターメーカーのシンドラーグループは、1980年に中国市場に参入して以来45年間、中国市場での事業を継続的に拡大してきました。シンドラー中国のマイノルフ・ポレ最高経営責任者は、「輸入博は非常に意味のあるプラットフォームです。この舞台で製品を紹介し、ブランドの理念を発信できることは大変光栄なことです」と語りました。シンドラー社は今年の輸入博で新製品を発表し、さまざまな形で輸入博に参加する意向を示しました。
輸入博の「皆勤生」であるパナソニックは、これまで同様に、輸入博を企業戦略や発展方向を発信する重要なプラットフォームとしています。今年の輸入博では、パナソニックの展示面積は900㎡に達し、消費財展示エリア最大級のブースとなっています。パナソニックホールディングス株式会社グローバル副社長であり、中国日本商会会長でもある本間哲朗氏は、「グローバル貿易体制と秩序が大きな挑戦に直面する中で、中国が輸入博を継続的に開催し、グローバル貿易体制の開放性と安定性を維持するメッセージを発信していることは、私たちにとって大きな励みです。輸入博への積極的な参加は、私たちの責務でもあります」と述べました。
オーストラリアのトレジャリー・ワイン・グループ(TWE)傘下の「ペンフォールズ(Penfolds)」ブランドは、今年で6回目の参加となります。同ブランドのトム・キンマネージングディレクターは、「中国がペンフォールズにとって最大の市場です。輸入博は、貿易・投資・国際協力を推進する重要なプラットフォームであり、中国という巨大市場に直接にアクセスできる貴重な機会を提供してくれます」と話しました。
今年の輸入博の主賓国の一つであるコロンビアは、国家館に20社以上の企業が出展し、コーヒー、カカオ、牛肉、農産加工品、観光など幅広い分野の製品を展示します。また、コロンビア=中国投資貿易商会は、中国企業と協力して、複数の交流イベントを開催し、コロンビア産品の対中輸出、物流・サプライチェーン連携などのテーマについて意見交換を行う予定です。同商会のエグゼクティブディレクターであるイングリッド・チャベス氏は、「輸入博は単なる貿易促進の場にとどまらず、相互の信頼と協力を深める重要な契機でもあります。主賓国としてのコロンビアは、中国、さらに世界に対してわが国の魅力と製品の強みを発信する歴史的なチャンスなのです」と述べました。
今年の輸入博では、従来の無料展示ブース支援に加え、初めて「後発開発途上国」専用展示エリアが設けられました。これにより、中国と国交を有する後発開発途上国および53のアフリカ諸国の企業と商品が、「ゼロ関税」待遇を活用して、中国の巨大市場がもたらす発展の機会をよりよく共有できるよう支援しています。ジンバブエ貿易促進庁のクパクワシェ・ミツィ氏は、「輸入博の古いパートナーとして、今年は、農業・鉱業などの分野から十数社のジンバブエ企業が出展します。中国が後発発展途上国およびアフリカの友好国に対して全品目でのゼロ関税の優遇措置を実施していることは、中国がグローバルサウス諸国を支持・支援する姿勢を示すものであり、同時によりハイレベルな開放型経済体制の構築を加速させるという決意をも明確に示しています」と語りました。
また、コンゴ共和国の中小企業・手工業省のマナセ・カニ・カンクワイエ顧問は、今年初めて同国の出展団を率いて輸入博に参加します。同氏は、「輸入博を通じて、より多くのアフリカ企業が地元の製品を世界に紹介し、中国や世界のパートナーと長期的で互恵的なビジネス関係を築くことができます。コンゴ共和国は、中国との経済・貿易協力をさらに深めることを期待しており、輸入博というプラットフォームを通じて、より多くのアフリカの良質な製品を中国市場に届けたいと考えています」と述べました。
出典:新華網