第7回中国国際輸入博覧会通関ガイド
今年6月、税関総署は2024年第7回輸入博を支援するため、展示会への登録、展示品の通関、展示会後の処理の全プロセスをカバーする18の便利な措置を発表しました。上海税関は、これまでの6回の輸入博の展示品監督と保障活動の経験を踏まえ、さまざまな便利な措置を確実に実施するために、出展者が関心を持つ問題に基づいてこのガイドをまとめました。
今年9月、上海税関員は第7回輸入博の最初の輸入展示品である、ヤマハ発動機株式会社の電動三輪コンセプトカーの通関検査を行いました。(写真・上観新聞)
Q1:初めて輸入博に参加する海外からの出展者ですが、税関政策がよく分かりません。まずどこを確認すればよいでしょうか?
税関総署は2024年第78号公告を発表し、「2024年第7回中国国際輸入博覧会の通関ガイド」および「税関が2024年第7回中国国際輸入博覧会を支援するための便利措置」を公布し、海外出展者に詳細なガイダンスを提供しています。
Q2:税関申告ごとに税関保証金を支払う必要がありますか?
輸入博の一時輸入展示品については、国家会展センター(上海)有限責任公司が上海税関に、納税保証として銀行保証または関税保証保険を提供する必要があります。海外出展者またはその委託された輸送サービス業者は、国家会展センター(上海)有限責任公司が発行した「2024年第7回中国国際輸入博覧会輸入品証明書」および「2024年第7回中国国際輸入博覧会輸入品リスト」を所持すれば、申告ごとに税関保証金を提出する必要はありません。
Q3:ATAカルネに基づく展示品は、再輸出される前にどのくらい滞在できますか?
2018年の第1回輸入博から、税関によって承認されたATAカルネに基づく一時輸入された展示品の滞在期間はATAカルネの有効期間と一致することになっています。
Q4:輸入博で展示・販売される家電製品は、CCC認証およびエネルギー効率ラベルの対象となりますか?
CCC認証やエネルギー効率ラベルに関して、展示のみの場合、認証・ラベル表示が免除されます。販売される場合、税関は法律に従って商品検査および入国認証を実施し、関連する製品が我が国の技術仕様の要件を満たしていることを確認します。
Q5:展示品を会場内で試用、試食、配布することはできますか?
国家会展センターは、出展者に予想される消費量を事前に書面で上海税関に申告し、展示品の使用方法(試用、試食、配布)と数量(合理的な範囲内でイベント規模に相応しいこと)を明確にするよう要請すべきです。出展者が要件を満たす認証(自国の公的証明書/第三者による試験報告書/出展者による自主検査合格報告書/出展者による資格証明書)を取得する必要があります。税関による審査と承認を得た後、展示品の試食、試飲、配布が可能となります。
Q6:輸入博現場で消耗される展示品は免税になりませんか?
輸入博のための輸入展示品については、税関は実際の状況に基づいてその数量と総額確認します:展示中に使用する少量のサンプル(アルコール飲料、タバコ製品、燃料を除く)、展示されている機械や装置の動作実演のために消耗される材料、仮設展示ブースの設置や装飾に使用された低価値物品、展示会期間中に観客に無料で配布される関連販促資料、展示中に使用する書類、フォーム、その他の資料は、合理的な範囲内であれば、税関の承認を得て関税、付加価値税、消費税が免除されます。
Q7:観光客として展示品を持ち込む場合、通関手続きはどのようにすればよいですか?
旅客が持ち込む展示品については、国家会展センターまたは委託を受けた輸送業者が事前に税関に行き、展示品の輸入通関手続きを行う必要があります。
観光客が持ち込む展示品は、「中華人民共和国への持ち込みまたは引き渡し禁止動物、植物とその製品および他の検疫物のリスト」の規定に従わなければなりません。
Q8:輸入博期間中に販売される輸入展示品は税制上の優遇措置を受けることができますか?
輸入博の波及効果をさらに強化するため、第3回輸入博より、会期中輸入展示品販売に対する定期的な優遇税制が実施されます。「財政部、税関総署、税務総局が中国国際輸入博覧会期間中に販売される輸入展示品に対する優遇税制に関する通知」(財関税[2020]第38号)によると、各出展者は「中国国際輸入博覧会税収優遇政策を受ける展示品リスト」に従って、優遇政策を享受できます。輸入博覧会期間中に販売税収優遇政策が変更された場合、財政部がその年に発表した政策が優先されます。
Q9:検疫許可を受けていない動植物製品や食品の出展は可能ですか?
非流行地域からの輸入検査検疫許可を取得していない動植物製品および動植物由来の食品の展示は許可されます。検査検疫が必要な場合、税関総署の許可を得て、上海税関が特
別承認の手続きを行います。
Q10:輸入動植物及びその製品、動植物由来食品の検疫審査にはどのような書類の提出が必要ですか?
税関総署公式サイトをご参照ください。税関総署> サービスガイドコラム > 行政承認 > 入国(通過)動物およびその製品、入国(通過)植物およびその製品の検疫審査に必要な書類のカタログ。(ご注意:輸入穀物の場合は、入国後の保管場所を管轄する税関または展示税関が発行する「輸入穀物検疫事前審査連絡票」の番号も記入する必要があります。)
非流行地域からの輸入検査検疫証明を取得しない動植物製品および動物由来食品を輸入し、検疫承認手続きが必要な場合は、特別承認のために、以下の書類の提出も必要となります:
1 中国国際輸入博覧会輸入品に関する証明書類
2 在輸出国中国大使館(或いは領事館)或いは輸入博覧局およびその認定輸送代理業者が提出した申請
3 検査検疫証明を取得しない動植物製品および動物由来食品を展示するための申請書類
4 関連する展示品のバイオセキュリティリスクに関する自己評価報告書(入国前、途中、展示会前の一時保管期間、展示会中および展示後の動植物の防疫措置などを含む)
5 その他説明が必要な内容
Q11:輸入動植物及びその製品、動植物由来食品の検疫承認手続きはどのようになっているのですか?
1 申請機関登録
「インターネット + 税関」一体化プラットフォームにアクセスして、申請機関の登録を完了します。登録は税関によって審査および承認されます。
2 オンライン申請
申請機関は、関連資料をオンラインで記入してアップロードし、検疫審査申請書を提出します。
申請の際、「用途説明」欄に「第7回輸入博出展」と記入してください。
3 ライセンス使用
ライセンスが発行された後は、有効期間および承認された数量内で使用することができます。税関申告を行う際は、システムの「製品資格」欄で対応するライセンス証明を選択し、ライセンス番号を入力します。特別承認を通じて取得したライセンスについては、企業は輸入博後できるだけ早く承認システムに取消しを申請してください。
※なお、本文で言及された政策は、中文で作成され、日本語に翻訳されたものです。中文版が正本であり、日本語版は参考として作成されます。これら両言語版の間に矛盾抵触がある場合、中文版が優先します。
情報源:上海税関、中国国際輸入博覧会